515 名前:SS[sage] 投稿日:2008/03/15(土) 04:01:43 id:URLhSy8LO (携帯)
 『修学旅行の夜』
── ・ ──
社長の発案により、企画された765プロ温泉旅行。
日頃の疲れとストレスを温泉で綺麗サッパリ洗い流して、鋭気を養って欲しい。
そんな社長の親心だった。
まあ、スケジュール調整でPは東奔西走するはめになるのだが、それはまた別の話。
── ・ ──
うまい料理と温泉。ゆっくりと流れる時間。
スケジュールに追われる日常から離れ、リラックスするアイドル達。
こうして仕事を離れると同年代の女の子と全く変わりがない。
彼女たちもまた、年頃の女の子なのだ。
── ・ ──
夜半過ぎ、アイドル達は小鳥の部屋に集まっていた。
気分はまるで修学旅行のノリである。
修学旅行で夜話すことといったら相場は一つに決まっている。
そう、好きな人の話に……。
── ・ ──
小鳥「みんな気になる人ぐらいいるでしょう?」
小鳥の問いかけにアイドル達は皆、頬を染めた。
小鳥「春香ちゃんは?」
春香「わ、私ですか!?いますけど、私はまだ半人前だから……、胸を張れる私になれたら…その時は……」
美希「分かる、分かるのその気持ち。美希も好きな人いるけど、今の美希じゃ駄目なの」
春香「美希も?」
美希「うん。だからその人に相応しい美希になるまで告白しないの」
小鳥「青春ね、青春。素敵だわぁ。真ちゃんは?」
真「ボクの好きな人だって素敵ですよ。ホントのボクを分かってくれて、ボクの事、可愛いって……」
下を向く真。
伊織「ふん、ただのノロケじゃない!」
小鳥「そういう伊織ちゃんは?」
伊織「わ、私が好きなんじゃないわよ。向こうが私に色々してくるから、相手してあげてるだけよ!」
小鳥「ふーん、いること事態は否定しないんだ」
伊織「!!」
伊織は墓穴を掘った恥ずかしさの為、頭から布団を被ってしまった。
小鳥「布団お化けは置いといて、律子ちゃんは?」
律子「気になるというか、その…手の掛かる弟みたいなもので……放っとけないみたいな……」
やよい「律子さんの好きな人は弟みたいな人なんですか?」
律子「ええ、まあ…って好きじゃないわよ、あんなの。やよいはどうなの?」
やよい「私は頼れるお兄ちゃんができたみたいで嬉しいんですー。今まで甘える事って出来なかったから…」
雪歩「頼りがいがある人って素敵ですよね…。あの人は、いつも私を助けてくれて……いつか私もあの人に……」
雪歩の白い肌が更に紅く染まる。
あずさ「あらあら、雪歩ちゃんまで。みんな素敵な人を見つけたのね〜」
雪歩「そういえば、あずささんの運命の人って……」
あずさ「うふふ、宝物ってね、裏庭に埋まってるものなのよ〜」
顔に手を当て、いやいやをするあずさ。
千早「そういえば小鳥さんは?」
小鳥「わ、私? 私の場合は戦友だと思ってたらいつの間にか……って、何を言わせるのよ」
珍しく動揺する小鳥。
小鳥「ち、千早ちゃんはどうなのかしら? いないとは言わせないわよ。いつもため息ついてるんだから」
千早「何故それを……。あの、みんなに負けないくらい素敵な人ですよ。私の涙を拭ってくれて……」
亜美「うわぁ、千早お姉ちゃんが、乙女の目になっちゃってるー」
真美「亜美、負けてられないよ!! みんなに兄ちゃんを取られないようにしないと!!」
千早「えっ、今なんて……」
亜美「だってー、みんなの話って、全部兄ちゃんのことじゃん」
真美「そーそー、強力ライバル出現って感じ!」

P「ビエーックショイ!! なんだか寒気がするな。もう一度、風呂に入ってくるか……」


519 名前:[sage] 投稿日:2008/03/15(土) 05:05:09 id:DiZzJmwS0 (PC)
>>515
P「お、誰もいないな? かーっ! 夜中にポン酒気と温泉温泉…さいっこうだねぇ〜」
千「…その声はプロデューサー?」
P「うおっ!ち、ちち千早っ!?」
千「やっぱり、プロデューサーでしたか。お風呂でお酒はいけませんよ」(9393)
 (されにしても…、乳千早なんて呼ばれたのは流石に初めてだわ…)
P「まあほら、こういうのってめったに出来ないし…こんな時くらい大目に見てくれよ」
千「仕方ありませんね、もう。その代わり、私にも少し下さい」
P「相変らず酒強いな千早は」
千「プロデューサー程じゃありませんよ」
P「それよりも混浴だってのによく入ってたな?」
千「夜中でしたし、大丈夫かと思って…」
P「夜中だと人もいないし逆に危ないと思うぞ」
千「あ、そうですね。すみません軽率でした。でも、そう言う事は今も危険と言う事ですか?」
P「ごぶっ! な、何言い出すかね君は!?」
千「ふふっ、冗談ですよ。プロデューサーはそんな事する人じゃないですから」
P「信用してくれるのは嬉しいけど、俺も一応男だからな」
 しかし………、空には満天の星と月。隣にはほろ酔いの千早か…」
千「急に恥ずかしい台詞で詩人にならないで下さい」
P「いやぁ、こんなシチュエーションだともう酒が最高に美味くてさ。何かすげぇ幸せ感じるよ」
千「…そうですね。確かにこんなに美味しくお酒を頂くのはそうないです」
P「へぇ、千早も俺と一緒で結構安い人間してんだな?」
千「そうですか? 私はプロデューサーが傍にいてくれるならそれだけで幸せですよ?」
P「………へっ?」
千「…あっ!gb@4」
P「えーと、………その、何てイイやらこっ恥ずいな…。何か酒より千早に酔って来たかも…」
千「…………プロデューサー…」
P「…千早」
亜美真美「あーーーーーーー!!!兄(C)と千早姉ちゃんがお風呂で合体しようとしてるーーー!!」
P・千「ズコ━━━━━━!!」

来週につづく…のか?

ごめん。ラクガキの息抜きについ…全然ハーレムどころか2人だけだし。

555 名前:SS[sage] 投稿日:2008/03/15(土) 17:03:18 id:URLhSy8LO (携帯)
 『修学旅行の夜』その2?
── ・ ──
亜美「みんな兄ちゃんが大好きなんだね」
真美「ピヨちゃんまでとは思わなかったけどね」
小鳥を含めた全員が動けなかった。
だが、そう言われれば思い当たる事が沢山ある。
千早(そういえば、萩原さんって男性恐怖症だったのに、プロデューサーの側にいる事が多くなった様な…)
雪歩(律子さんの小言、仕事よりも、服装とか生活態度に関するものが多くなった気が…)
律子(あずささん、相変わらず方向オンチだけど、プロデューサーと待ち合わせすると迷わないのよね……)
あずさ(伊織ちゃん、なんだかんだ文句を言うけど、プロデューサーさんの言う事は素直に聞くのよね〜)
皆それぞれ思う事がある様だ。
伊織(美希が最近レッスンや仕事を真面目にやるのはこの為だったのね…)
美希(最近、真くんの私服にスカートが多いのは、プロデューサーさんに見せる為だったんだ…)
真(道理で……。やよいがプロデューサーと手をつないだり、色々甘える回数が増える訳だ……)
やよい(うっうー、そういえば、小鳥さんがプロデューサーを食事に誘う回数が前より増えた気がしますー)
小鳥(春香ちゃん、転ぶ回数が減ったわ。しかも転ぶ時は必ずプロデューサーさんの胸の中に…)
春香(千早ちゃん、プロデューサーさんと一緒にいる時、笑顔が多くなった…)
「あはは…」「うふふ…」
「えへへ…」「おほほ…」
乾いた笑いが部屋にこだまする。
顔は笑ってはいるが、心中は穏やかではない。
(負けられない…)
皆の心はある意味一つになった。
小鳥「さてと…」
千早「小鳥さん、何処へ…」
小鳥「もう一度お風呂に…。プロデューサーさんと一つ屋根の下、何があるか分からないもの……ぽっ」
その言葉にアイドル達は色めき立つ。
伊織「わ、私も汗を流そうかしら…」
真「ボクも…」
「私も…」「美希もー」── ・ ──
なんだかんだで全員お風呂に入ることに……

あずさ「お肌を綺麗に磨かないと…」
雪歩「私も…」
おもむろに体を洗い始める二人。
亜美「せくしーびーむで兄ちゃんをめろめろにしちゃうぞー」
真美「でもー、せくしーって何?」
亜美「んー、千早お姉ちゃん?」
千早「えっ、私?」
まさか自分にその質問がくるとは思っていなかった千早。
しどろもどろになりながらも答えを探す。
千早「あの…、その…、えっと…上目使い…とか?」
真美「ピヨちゃーん、せくしーって何?」
千早「くっ…」

まあ、甲斐性なしのPに大胆な事が出来るとは思えないが、
アイドル達は思い思いの方法で珠の肌を磨き上げていた。
── ・ ──
一方その頃Pはというと、
P「うわー、これキューティーQだよ! こっちには影の伝説! あれはぺったんピューじゃないか!?」
宿のゲームコーナーでレトロゲームを見つけ、はしゃいでいた。