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334 名前: 投稿日:2008/04/21(月) 14:16:08 ID:0kQoF+wt0 (PC)
駄文でスマンが、初投稿なんで多めにみてくれ
「P引越し編」
「う、う〜ん……なんだか、隣の部屋がうるさいわね…って、まだ朝の5時!?」
仕事上、比較的早起きの部類に入る小鳥も、さすがにこんな時間から起きてはいなかった。
「どうしよう…寝なおすにも微妙な時間だし……
まぁ、久しぶりにゆっくり仕度するのもいいかも。なにごともポジティブに考えなきゃ♪」
「それにしても プロデューサーさん、いつもより今日は遅いですねぇ…」
「うむ、事務所の近くに引越しすると言っていたから、準備に手間どっているのかもしれんな」
これまで通勤に1時間近くかかるところに住んでいたプロデューサーは、最近になってようやく引越しを決めた。
担当アイドル達の人気が上昇してきたため、より仕事に専念できる環境が必要になってきたのだ。
無論、知名度が低かった頃も売り込みや仕事を取るのに忙しかったが、その比ではない。
「すッすいません!遅れました!!」
息を上げ、汗を流しながらプロデューサーが駆け込んでくる。
「大丈夫ですよ、プロデューサーさん。遅刻ってわけじゃありませんし、今日は営業も無いじゃないですか」
「君達には毎日遅くまで働いてもらっているからな。少しくらい遅れても誰も文句など言わんよ」
「いえ……好きでやってることですから」
「そうか…だが、程々にしたまえよ。アイドルはもちろんだが、彼女たちを影から支えている君達の健康も同様に大切なのだからな」
「…はい」
とはいえ、765プロは今、一番大事な時期を迎えている。
ようやく世間に名を知られる芸能プロダクションになとはいえ、テナントビルの一部を間借りしている小さな事務所である。
流行り廃りの激しい芸能界で生き残るには、資金や人材が明らかに不足している。
彼がプロデュースしているアイドル達が活躍すればするほど、そういった面が目立つようになってきた。
しばらくはこの状況が続くだろう。
「今日は引越しの準備で遅くなったんですか?」
「はい。実は今日から移ることになりまして…朝から大変でしたよ……… あふぅ」
「その様子じゃ、あんまり寝てないんでしょう。昨日も遅くまで残ってましたし」
「大丈夫ですよ。俺だって休むときはちゃんと休んでますから」
「嘘ついたってわかります!もぅ、身体を壊してからじゃ遅いんですから…」
「そんなこと言ったら、小鳥さんだってそうでしょう? 俺と同じか、それ以上に働いてるじゃないですか」
「君達、そろそろ仕事に戻ってくれないかね…」
335 名前: 投稿日:2008/04/21(月) 14:18:48 ID:0kQoF+wt0 (PC)
「それじゃあ、お先に失礼しますね」
「はい!荷解きとかいろいろ大変でしょうけど、今日は早めに休んでくださいね♪」
「ええ。小鳥さんも無理はしないでくださいよ」
(ふぅ、私もはやく切り上げないと…プロデューサーさんが帰っちゃったら 残ってても寂しいだけだし)
プロデューサーのペースに合わせる必要がなくなったため、本来のスピード(当社比3倍)で仕事を片付け、帰路に着いた。
(隣に引っ越してきた人がプロデューサーさんだったらいいのになぁ…)
「プロデューサーさん!起きてください!」
「ん〜、あと5分…」
「もう!またそんなこと言って… 今まで5分で済んだことないじゃないですか!」
「……」
「せっかく作った朝ご飯、冷めちゃいますよ?」
「……チュー」
「ちゅー?」
「おはようのチュー」
「なッ!なに寝ぼけてるんですか!?そっそそそそりゃあ、やってみようかなと思ったことは多々ありますが
実際にやるとなると尻込みしてしまって結局いつも普通に起こして後悔するんだけど内心ホッとしてる自分がいて
そんな自分を変えたいとは思うんですがなかなかどうしてその…」
「ちゅー」
「あ…あの……あぅ…ぁ………」
(おぉオおお落ち着け音無小鳥!たとえプロデューサーさんが寝惚けているとはいえ、これは合法的に Kiss する Chance!
これを逃す手はない!逝け!昨日までの私とはSAYONARAするのよ!)
「そ、それじゃあ行きますよッ!ちゅ―――『 ピ ン ポ ー ン 』
(ピンポーン?変わった効果音ね…好きな人とキスするとこんな音が鳴るものなのかしら…
というか、キスに効果音?そんなの聞いたことない……けど、事実は小説より奇なりっていうし…)
「………」
呼び鈴にキスしていたと知ったときは、あまりの恥ずかしさ(虚しさ)に気絶しそうになったが、
風呂からあがる頃には少しだけ落ち着くことができた。
「はぁ…今日はいろいろあったからもう寝よう……っと、ベランダ菜園にお水あげるの忘れてたわ」
お気に入りのジョウロを片手にベランダに出ると、蒸し暑い室内とは違って澄んだ風が吹いていた。
「はぁ…涼しくていいキモチ……」
「……小鳥さん?」
「はい?」
「あ、やっぱり小鳥さんですよね?インカム外してパジャマ着てるから一瞬誰だか判らなかったですよ」
「チュ…」
「……小鳥さん?」
「 チ ュ ――――――!?!」
336 名前:[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 14:20:10 ID:0kQoF+wt0 (PC)
「落ち着きました?」
「は、はぃ… お見苦しいところをお見せしてしまってすみません…」
「いえ、それはいいんですが…ty『 忘 れ て く だ さ い 』………」
「そんなことよりプロデューサーさん!隣に引っ越してくるなら言ってくださいよ!」
「いや、俺も隣が誰だとか調べてなかったんで。たまたま偶然超奇遇ってやつですか?世の中って狭いですねぇ」
「そうですねぇ…って、あ!」
「どうかしました?」
「そのっ!あの!き、着替えてきますね!!」
「いや、気を遣ってもらわなくてもいいですよ。凄く似合ってますし、普段とは違う小鳥さんを見れて嬉しいです」
「そ、そうですか…///」
(小鳥さんを見れて嬉しいです!? 小 鳥 サ ン モ 嬉 シ イ デ ス !!)
「あのー小鳥さん?疲れてるなら部屋に戻って休んだほうがいいのでは…」
「 結 構 デ ス !」
「そ、そうですか…」
「そうだ!プロデューサーさん!荷解き、手伝いましょうか!?」
「いえ、俺もそろそろ休むつもりでしたし…小鳥さんにそんなことさせられませんよ」
「そうですねぇ…それはまた今度ということで。なら、明日の朝ご飯はどうするんです?」
「近くのコンビニで済ます予定ですが…」
「わかりました。私の部屋で一緒に食べましょう」
「えっと…別にかまいませんが、迷惑じゃないですか?」
「そんなこと万に一つもありません!昔から言うじゃないですか 『プロデューサーと食べる料理はウマい』 って!」
「初めて聞きましたが、迷惑じゃないのなら、ぜひ」
「はい!朝になったらコンビニまで一緒に行きましょう!」
「なんだか学生の頃に戻ったみたいでイイですね。何時ごろに起きるんですか?小鳥さん………小鳥さーん?」
――お父さん、お母さん
小鳥は今、幸せです――
375 名前:引越しP(?)w[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 06:53:33 ID:+UZKLTaS0 (PC)
「小鳥さん、起きください。朝ですよ」
小鳥さんと朝食を一緒に食べる約束をして別れた後、
(せっかくだから俺が手料理を作ってあげよう!)
と、思い至った P は、少し離れた所にある年中無休・24時間営業のスーパーマーケットに直行した。
(いつも世話になってる上に、迷惑掛けてばかりだからな…)
買い物が終わり、部屋に戻った頃には日付が変わっていた。
いつもならまだ寝る時間ではないが、貫徹したばかりで疲労が溜まっていたのか、新しい部屋でもすぐに眠ることができた。
翌朝、小鳥さんと約束した時間までに軽い料理を完成させた。
だが、いくら待っても呼びに来る気配がない。それどころか、隣からは物音ひとつ聞こえてこなかった。
(寝過ごしてるのか?だったら起こさないとマズいし、呼びに行くか…)
「ん……ぷろでゅ……うささん…………ン…」
「あのですね…誰がウサさんですか、起きてください!小鳥さん!」
「んぅ〜…なんですかぁ…もぉ……」
軽く肩をゆすってあげると、ようやく背を起こした
「ほら、顔洗って仕度してきてください。ご飯が冷めちゃいますから」
「あふぅ…ん………ぷろりゅささん?」
寝ぼけているのか焦点が定まっていない
「どんだけ無防備なんですか…というか、一人暮らしの女性が鍵も掛けずに寝るなんて…襲われたらどうするんです」
「……ちゅー」
肩を掴まれる
「え?……ちょ!待tt―――――――!!」
376 名前:引越しP(?)w[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 06:54:36 ID:+UZKLTaS0 (PC)
「プロデューサーさんって料理お上手なんですね!」
小鳥さんが準備を終え、ようやく朝ご飯を食べてもらえることになった。
「そんなことないですよ。けど、お世辞でも嬉しいです」
作った料理は味噌汁とダシ巻き卵だけなので、ここまで喜ばれると気後れしてしまう。
本当はもう少し手の込んだ料理を披露したかったのだが、レパートリーの少ないPには荷が重かった。
「お世辞なんかじゃないです!なんといいますか…こう、素朴な味わいといいますか……プロデューサーさんはどんな料理が得意なんですか?」
「そうですねぇ…調理実習で教わった以外は自己流ですし、作れるのは卵焼きと味噌汁と……カレーと野菜炒めくらいです」
「典型的な独り身男性ってかんじのレパートリーですね」
「むぅ…あ!炒飯も作れますね。中華だと麻婆豆腐が一番好きなんですが…」
「中華は私も得意じゃないですねぇ………中華……チュウ…」
「あ、あれはその…ほら!大丈夫ですよ!俺は気にしてませんから!」
「気にしてないんですか…そうですか……」
「なんとか手でガードしましたし……小鳥さん?」
気がつけば、小鳥さんは箸を止めて俯いていた。
(寝惚けてたとはいえ、好きでもない男にキスしそうになったんだから気にして当然だよな…)
「そのー、いくら鍵が開いてたからって勝手に女性の部屋に入るのは非常識ですよね…すいません」
「………」
自分の気の利かなさに腹が立つが、過ぎたことは謝るしかない。
「本当にすいません……もうこんなこと『プロデューサーさん』
顔を上げると、小鳥さんは何も無かったように再び料理に手をつけていた。
「私も気にしてませんから」
「…すいません」
カチャ、カチャと箸の音が響く
「………」
「あの、プロデューサーさん…」
「はい?」
「今度は私がご馳走しますから、期待しててくださいね♪」
379 名前:[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 13:05:47 ID:5yok5iEK0 (PC)
酔っ払って間違えたふりしてお隣りへ上がりこんだら
プロデューサーさんが美希ちゃんを連れ込んでいたでござる の巻
380 名前:[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 13:26:49 ID:9cjQu+QHO (携帯)
壁|¶_゚ヮ゚ノ、iつ― +
381 名前:[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 13:54:32 ID:SVvWpRYNO (携帯)
なんというジェラシー・・・
美希ちゃんを一目見ただけで
ビンタしてしまった
このままでは間違いなく
Nice boat
/ ̄\
|.¶_゚ヮ゚|
\_/
382 名前:[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 16:17:11 ID:o4Z2uhF90 (PC)
ここがあの女のハウスね
383 名前:[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 17:22:29 ID:iHymsCVBO (携帯)
私と言う女がありながらゆとりと……許さない